不動産投資コラム

不動産投資に失敗する理由はなに?事例から投資前にすべきことを学んでおこう

中長期の投資に適しているといわれる不動産投資は、老後資金を目的とした資産運用にもぴったりです。しかし当然のことながら、損をする可能性はあります。

なぜ、不動産投資に失敗してしまうのでしょうか?

今回は不動産投資に失敗する理由や、失敗しないためにすべきことについて解説していきます。

不動産投資を成功へと導くためには、起こりうる失敗やリスクを事前に把握しておくことが不可欠です。最後まで目を通してみてください。

目次

不動産投資の失敗事例

最初にも述べましたが、不動産投資を成功へ導くためには、起こりうる失敗を頭に入れておくことが必須です。まずは、実際によくある不動産投資の失敗事例を見ておきましょう。

空室率が高い・入居者が見つからない

不動産投資の最大のリスクといっても過言ではないのが、空室リスクです。

空室が出ると家賃収入が得られなくなるので、ローンがある方は手元資金から返済をしなければなりません。

しかし、自分の生活もあるので、手元資金から補填し続けることは非常に困難です。最悪の場合、物件を手放すことになるでしょう。

「入居者が決まらず家賃収入がなくなった」という失敗は、不動産投資でよくあることです。不動産投資には、空室リスクがあることを覚えておきましょう。

物件購入後に追加費用がかかってしまった

特に築年数の古い物件で要注意なのが、物件購入後に発生する予想外の追加費用です。

建物が古いために設備が故障して、すぐに設備交換や修繕が必要となるケースがあります。設備は同時期に次々と壊れていくので、同時に入れ替える状況になれば、出費額はどんどん大きくなります。

また、見落としがちなのが、大規模修繕や修繕積立金の値上げ時期などの「長期修繕計画の確認」です。中古マンションは、新築マンションよりリーズナブルで買い求めやすくはありますが、物件の価格にだけ注目しすぎると失敗してしまいます。

物件価格だけではなく、設備入れ替え費用や修繕費用も加味しながら物件を選びましょう。

サブリース契約の保証賃料が値下げされた

サブリース契約とは、サブリース業者が賃貸不動産を一括で借り上げる契約のこと。

入居者の有無にかかわらず一定の家賃が保証され、空室リスクを回避できるのがメリットです。

しかし、サブリースの保証賃料は相場の80〜90%程度が一般的。

家賃が保証される分、管理費が高く設定され、持ち主の手元に入ってくる金額は低くなります。

また、契約当初の家賃保証額も、ずっと続くわけではありません。

定期的に保証額が見直され、大幅な家賃減額を提示されるケースが多くあります。

また、サブリース契約には「借地借家法」が適用されるため、契約の内容にかかわらずサブリース業者は家賃の減額請求や解約が可能です。つまり、突然家賃が減額されたり解約されたりしたとしても、応じなければならないということ。

これはオーナーにとって大きなデメリットです。

サブリース契約をする際には、このようなデメリットがあることも念頭に置いて検討しましょう。

資産価値の低下を加味していなかった

基本的に住宅は、築年数の経過とともに資産価値が低下するものです。

マンションは資産価値が落ちづらいといわれていますが、戸建て住宅と同じように年数が経てば資産価値は下がります。

資産価値が下がると家賃はもちろん、売却時に利益を得ることも難しくなります。

物件選びの際には、必ず資産価値も加味したうえで検討しましょう。

不動産投資に失敗する理由

安定的に収入を得やすいといわれる不動産投資ですが、なぜ失敗する方が出てくるのでしょうか?

失敗する理由を把握しておくことはリスク回避につながるので、一つずつしっかりと理解しておきましょう。

不動産投資に関する知識が不足している

不動産投資で失敗するのは、基礎知識が不足したまま見切り発車で不動産投資をスタートした方がほとんど。勉強不足がゆえに物件を見誤り、収益を得られなくなってしまうのです。

失敗理由の多くは、事前にきちんとした知識を備えておけば回避できたであろうもの。実際にやってみて学べることも多い不動産投資ですが、最低限の基礎知識さえ身についていない状態では失敗は防げません。

不動産会社を比較検討しなかった

不動産投資が成功するか失敗するかは、不動産会社選びによって変わると言っても過言ではありません。

不動産会社によっては、少しでも早く契約を成立させて利益を上げるために、良い情報ばかりを提供する会社もあります。

特に投資初心者は、不動産会社の甘い話を鵜呑みにしがちです。どんなにいい条件だとしても、一社で決めるのはおすすめできません。

必ず複数社を比較し、信頼できる不動産会社に依頼しましょう。

長期的な資金計画を考えていなかった

長期的に安定した収益を上げられることが、不動産投資の特徴です。その特徴をしっかり理解しコツコツ運用できる人は、不動産投資に向いています。

反対に短期での利益を目的とし、長期的な資金計画を考えていない方は失敗してしまう傾向にあります。

不動産投資で起こりえる不測の事態への備えをせず、都合のよいシミュレーションしか行わないのはとても危険なことです。

不動産投資で失敗しないためにすべきこと

失敗例と失敗する理由を見てきたので、最後に不動産投資で失敗しない方法を確認していきましょう。

不動産投資に関する知識を蓄える

不動産投資を始めるにあたっては、さまざまな種類の知識を身につけておく必要があります。投資の基礎知識はもちろん、ローンや利回りなどお金に関する知識などを、書籍やインターネットで事前に勉強しておきましょう。

不動産会社や投資家に相談するのも一つの方法ですが、物件を購入して運用していくのは自分自身です。最低限の知識を蓄えておかなければ、投資は成功できません。

面倒だと感じるかもしれませんが、必ず不動産投資の勉強をしてから投資にチャレンジしましょう。

しっかりと情報収集する

不動産投資には、情報収集も欠かせません。

特に社会情勢や景気動向に関する情報は、投資に深く関わってくるため、常にアンテナを張り積極的に調べることが必要です。

ほかにも物件の価格相場や、購入する予定エリアの賃貸需要はどの程度なのかなど、自分でリサーチできる内容は数多くあります。

不動産投資家としてネットワークを広げ、不動産投資の体験者などから成功談や失敗談などの情報を得るのもおすすめです。

不動産会社を比較検討する

なるべく複数の会社を比較検討することは、安心材料になります。

長期的視点をもって行う不動産投資は、信頼できる不動産会社と出会える大きなポイントです。実績や対応、管理体制やサポート体制などで、購入後にかかる手間やリターンにも差が出てくるため、複数の視点から比較していきましょう。

実績のある会社には、今までに培ってきた専門的な知識や情報があります。まずは実績があり信頼性の高い不動産会社に相談することが、失敗をしないための第一歩となるでしょう。

長年たくさんの不動産を取り扱ってきたファミリアライズであれば、不動産投資に最適な物件を紹介し、リノベーションやローン契約まで、ワンストップでサポートいたします。

まとめ

不動産投資には、さまざまなリスクやトラブルが存在します。

不動産投資を始めるにあたって、リスクをしっかり理解しておくことはとても大切なことです。基礎知識を身につけたり、長期的な資金計画を立てたりというひと手間は、外すことができない行程です。

この記事で紹介したポイントを押さえ、失敗しないために対策を事前に考えておけば、失敗するリスクは軽減されるはず。

本記事で紹介した内容を活かして、不動産投資を成功させましょう。